執筆:2009年1月6日
今日はナシャビエ試験場での活動です。冬は取り立てて忙しくもなく、同僚とりんごの樹の枝の切り比べをすることになりました。
こちら同僚担当の剪定前の樹です。一年生の枝が長く成長しており樹勢が強めです。そもそもの樹形があまりよくないですがこれをどのように整えていくか。
こちらが剪定後。まず感じたのが大きな枝(といっても2、3年生の枝ですが)を切ることに抵抗があるようで、基本的に1年生の枝中心の剪定でした。なので中心部の比較的太く年数が経った枝は混んでいます。本来ではある程度太い枝を整理して、骨格を作り、そしてその子枝として果実を成らせる枝を作っていかなければいけません。そして1年生の枝も切る量が多く、これだと翌年も元気な枝が出るだけで、果実を着けるような枝は出てきません。
こちらは別な品種ですが、これも強めです。これは一緒に切ってみました。
若干切りすぎたかもしれませんが、太めの枝を整理し、長い枝は先端を切り返すのみ、また短い枝を多く配置して、細かい枝がでるようにしました。本来であれば、紐を使って枝を誘引したり、傷をつけて樹勢を弱める方法もあるのですが、今回は枝を切るのみにしました。これだけでも結構意見の相違があり、とても時間がかかりました。
これが一年後にどのようになっているか。そこでまたお互い検討したいと思います。