執筆:2009年5月18日
試験場、普及局とプロジェクトのスケジュールを検討していたのですが、ようやく全日程、内容が決まりました!
開催地はシャハバ(スウェーダ県)、スルガヤ(ダマスカス郊外県)、バルシーン(ハマ県)3地区。内容は以下の通り。
目次
第1回:摘果
摘果の意味、効果、方法を説明。現場で摘果の指導。
第2回 袋かけ
袋掛けの意味、効果、方法を説明。袋の作成。現場で袋掛けの実施、指導。
第3回 夏季剪定、シール作成
夏季剪定の意味、効果、方法を説明。夏季剪定の実技、指導。絵入りりんごに使うシールの作成。
第4回 除袋、シール貼り
絵入りんごの作り方の説明。袋はぎ。シール貼り。
第5回 収穫
収穫。袋の有無、摘果の有無による果実品質の比較。絵入りりんご販売方法検討。
以上の5回シリーズ。これを3地区でやるので計15回。中々のボリュームですが、ようやく自分の力を生かした活動ができる!という喜びの方が大きいです。
講習会の目的
今回の講習会ですが、絵入りりんごの作成は表向きの目的、表現はあれですがエサのようなもので、本当の目的は高品質果実の生産技術を学ぶことです。
地域や栽培方法によって必要の有無はあるかもしれませんが、摘果や夏季剪定などやっぱり必要最低限のことはできるようになってほしい。ましてや日本と同じように家族経営の小規模生産者が多い、また周辺にはお金持ちの国が沢山あるので高品質であったり、付加価値を付けたりんごは絶対に売れるはず!というのが私のよみです。
昨年はそこを前面に出してみたのですが食いついてもらえませんでした。なのでせっかく食いついてくれたこの絵入りりんごをエサに、高品質、付加価値のついたりんごの生産を指導していきたいと思います。