新型コロナウィルスの感染拡大でテイクアウトによる飲食店支援が全国的に広がっています。シリアで実際行われているかは不明ですが、今回はちょっと視点を変えてテイクアウトできるシリア料理をご紹介いたします。(※2009年までのわたくし個人の記憶だよりによる主観であることはご了承ください。)
目次
そもそも料理のテイクアウト文化はあるのか?
日本ほどではありませんが、シリアでも料理をお店で買って家で食べることはあります。レストランでも頼めばテイクアウト用に包んでくれるところもあります。でも日本のようにお弁当とかはありません。シリアでは基本的に一人で食べることはなく、家族や友人と一緒に食べるのが普通なので、料理ごとにテイクアウトします。以下ではそなかでも代表的なものをご紹介。
アラビックファストフードの代表、シャワルマ
これを語らずしてアラビックファストフードは語れません。日本ではドネルケバブという方が耳なじみありますでしょうか(トルコ語だそうで、形も若干違います)。肉を縦に積み上げくるくる回しながら焼き、それを削り取ってホブズ(アラブのパン)に巻いて食べる料理です。値段も安く超美味しい。円筒形なので食べ歩きもしやすいのがこの特徴です。一時は毎日のように食べてました。お店も沢山あるため、お気に入りを見つけるのも魅力の一つです。私はガラージュ・̪シッテ(ハラン行のセルビスがでるバス乗り場)近くのシャワルマが大好きでした。最後にパンをパリッと焼いてくれてとても美味しいんです。
アラビック揚げ物の代表、ファラーフェル
ひよこ豆に玉ねぎやニンニク、パセリを混ぜてあげた料理です。国によって形は違いますが、シリアでは最後に真ん中をへこませ、小さなドーナツのような形をしているのが特徴です。これも街角や私の村でも揚げているお店がありました。仕事の帰りに買ったり、朝に買いに行って朝食にしたり。日本ではヘルシーフードとし紹介されたようで、最近出す店も出てきてます。ファラーフェルもシャワルマのようにホブズに巻いて売っていてよく食べてました。
アラビックピザ、スフィーハ
丸い小さなパンにひき肉やチーズ、ザータルというハーブをのせて焼いたり、ほうれん草を包んだりとお手軽サイズのピザです。小さくて種類も豊富なのでおやるに食べたり、お土産で持っていったりしてました。
毎食のお供、ホンモス
食べない日はありません。初めて食べたアラブ料理もこのホンモスでした。ベースは煮たひよこ豆。これにヨーグルトや練りごまと合わせたてペースト状にした料理です。あまり家で調理しているのは見たことはなく、多くの家庭ではどこかで買って食べているはずです。
アラビック鳥の丸焼き、ファルージュ
アラビックも何もこれはそのまま。鳥の丸焼き、ローストチキンです。店先でオーブンに入れてグルグル回して売ってます。ほぼ必ずニンニクマヨネーズがついてくるのですが、それもとても美味しいです。
他にもいろいろありますし、地域によってもいろんなものがありますが、個人的にテイクアウト料理アラブ料理ベスト5を紹介させていただきました。
シリアでの新型コロナウイルスの現状は
さて、シリアではまだそこまで大きく感染拡大はしていないようですが、拡大するのは時間の問題と考えるべきなのか。密集した難民キャンプでの感染を恐れてシリアへ戻る人も出てきているそうです。
つらい生活にさらに追い打ちをかけられ、さらには支援だってなかなか行き届かないことも想像に難くありません。これからどのように影響していくんでしょうか。