懐かしのアラブ、変わるレバノン情勢

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アラブ方面へ行く航空会社は多くありますが、今回利用したのははカタール航空。ドーハで乗り換えるとベイルートまで一直線です。

シリア上空に差し掛かったときは何か見えないかともう窓から目を離すことができませんでした。

しかし見える景色は砂漠ばかり。レバノン国境付近の山岳地帯では雪も多く冬の厳しさを物語ります。

続けているシリアの友人訪問ですが、アラブ地域に避難した友人を訪ねるのは 約6年ぶり。お昼にベイルートに着き宿に荷物を落として市内散策へでましたが、里帰りというよりは青年海外協力隊で初めてシリアのまちを歩いたような感覚でした。何もわからず全てが新鮮な。雨だったのであまり歩き回れませんでしたが、道を聞きながら歩き、バスやセルビスに乗り、話をしているとどんどん感覚が蘇ってきます。

まちを歩きながらシャワルマサンドを食べ、ファラーフェルサンドを食べ、ハラーウェを食べ、ザクロの生絞りジュースを飲みました。一口食べるごとにあぁ…これだ…という懐かしさと感動がこみ上げもうなんとも言えません。

レバノンは二回目なのですが、前に来たときは行けなかったムハンマド・アミーン・モスクに行ってみました。隣には大きな教会。これが多くの宗教宗派が共存しているまちの姿なんだと夕空に浮かぶモスクと教会に胸が熱くなりました。

しかしモスクの周りはバリケードがはられ、中にはテントと大音量の音楽。人はまばらですが警察もいます。レバノンでは10月中旬より反政府デモが繰り広げられており、モスクの前もその舞台とのことでした。

しかしデモは収束したのか、年末だからなのかわかりませんがデモ隊はほとんどおらず、カメラを手にした市民や観光客、乗じた物売りがいる程度でした。

破壊された周辺の建物。自由の女神をかたどっているかのようでした。

宿に戻りオーナーにレバノンもシリアみたいになるのかと聞いてみたところ、それは絶対にないとのこと。シリアは多くの国が複雑に絡み、あれは国内の問題じゃないんだ、でもレバノンは腐敗した政治にNoを突き付けているだけで国内の話しだから大丈夫だよ、と。そしてまだ終わってはいないけど、今の時期は誰もやらないから安心して観光しておいで、とのことでした。

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