シリアの公務員の給料

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執筆:2009年6月11日
※青年海外協力隊で活動していた当時のブログから記事を移行しています。


同僚のワーエルが元気ありません。なんかあったのかと聞くと事故を起こしたそうです。 幸い怪我はなかったのですが、大変なのは車の修理代。15,000sp(約3万円)だそうです。私たち日本人にしてみれば別に普通だと思うのですが、彼らにとっては大金です。ワーエルの月の給料は確か8,000sp(約16,000円)。なので約2ヶ月分の給料になってしまうわけです。

右が私の配属先であるナシャビエ農業試験場の場長でカウンターパートであるアイマン。左が同僚で試験場の研究者のラーバア。どちらもダマスカス大学出身のエリート、公務員です。

場長のアイマンでさえ10,000sp(約20,000円)程度しかもらっていません。シリアでは公務員の給料は安いが仕事は少ない、私企業の給料は高いが仕事がたくさんある、と言います。

私の職場の勤務時間は8:30~14:30。しかもその大半が休憩時間みたいなものなので実質労働時間は3~4時間程度でしょうか。ひどいときは0時間のときもあります。なので確かに仕事量は少なく楽といえば楽です。

しかしそれで生活が成り立つかとなると実際厳しいらしいです。副業を持っている人もたくさんいます。シリアでは公立なら教育費も医療費もお金がかかりません。また物価も日本に比べると安いです。ただ、テレビや携帯電話、パソコンなどが普及し、生活の質が近代化するとやはり支出が増えるわけで、そうなると家計がどんどん圧迫されていきます。

なので最近ダマスカスでも少子化傾向にあるらしく、複数の奥さんと結婚する人も減ってきているとのこと。いろんなとこに影響がでてくるんだな、と思いました。

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