SMS(灌漑技術専門員)研修 Part2、普及局とのコラボ実現の光

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執筆:2009年7月27日
※青年海外協力隊で活動していた当時のブログから記事を移行しています。


ナシャビエ灌漑試験場での2回目のSMS(灌漑技術専門員)講習会がありました。 2週目ということもあってか、参加者はお疲れの様子です 。

代打講師、アイマン

今日の講習メニューは ①Pipe Installation(管の取り付け) 、②Measurement of discharge, pressure, and soil moisture(水量、水圧、土壌水分測定)の2つ。 講師は専門家のカウンターパート、ウスターズ・バッサームですが開始予定の9時になっても来ていません。どうもトラブルがあったらしく、30分ほど遅れるそうです。 そこで午後のプログラムであったアイマンの講義が繰り上げて先に行われました。

アイマンの講義は土壌水分の測定について。ナシャビエにはTDR、Neutron Probe、tension meterと3つの土壌水分測定機器があります。講習の内容はアラビア語なのでもちろんわかりません、後で要勉強です。30分遅れで専門家と講師が到着しました。しかし、もう講義を全部アイマンに預けてしまい、圃場実習の説明もすべてアイマンが行っていました。

灼熱の中での圃場実習

圃場実習は灌漑設備の組み立てと圧力と流量の関係。

この日も前回と同様に4つのグループに分かれて実習を行っていました。講習は各グループで行うはずなのですが、何か様子が違います。

後で聞いた話しでは各グループの代表者だけが集まり実習を行い、他の人は日陰で休んでいたそうです。

こちらはスプリンクラーの流量測定の様子です。スプリンクラーを頂点に四角形を作り、16ブロックに分けます

 そこに容器を置いて水の量を測定します。

 それで散水の均一性を評価するそうです。この実験では82%でした。 

最後もアイマンが実験結果を解説し、講習は終わりました。 アイマンは予定にはなかったのですが、明日もドゥマに行き講習することになったそうです。本当にすごいです。

アイマンは研究者には珍しく、知識、技術を兼ね備えた人でいろんなところでも指導しています。明日はランドレーザーレベリングという土地を平らにしたり、傾斜をつけたりする装置の講義をするらしいです。ちなみに、ランドレーザーレベリングを捜査できる技術者はシリアでも数人しかいないそうです。

試験場と普及所協力体制への光

さて、前回再開したウサーマですが、今日も熱心に講義を受けていました。そして8月5、6日にフィールドデーをやるから来ないか?との誘いを受けました。これはまたチャンスです。もちろん行きたいのですが、できることならアイマンと行きたい。ウサーマにそれを話したら、それは願ってもないことだ、という感じでOKをくれました。彼は相当アイマンを慕っているようです。

あとはアイマンをどう誘うか。たぶんアイマンはあまり興味がないだろうと思います。それなら自分一人で頼むより、フィールドデーの講師であるウサーマと二人で頼んだ方が効果的です。そこでウサーマにお願いし、一緒にアイマンにお願いしに行きました。結果、インシャーアッラーとは言われましたがOKをもらうことができました!初のアイマンとのフィールドデー参加が実現しそうです。

しかし油断は禁物。まずはフィールドデーまで、アイマンの行く気持ちが低下しないように気を付けなければいけませんばいけません。そして、フィールドデーで何をしてそれをどうつなげていくか? 考えることはいっぱいですが楽しみです!

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