執筆:2009年7月8日
※青年海外協力隊で活動していた当時のブログから記事を移行しています。
今日の活動はスルガヤ。 前回で日本から持ってきた袋での袋かけは終わりました。今回の試験では100%、made in Syria を目指しています。そこで、今日はシリアの新聞や文房具屋で売っている紙を使い袋を作成しました。
目次
シリア産りんご袋の制作!
私も袋は作ったことないので、日本の袋を参考に紙を切り、のりでで貼る。簡単な作業ですが、50枚作るだけでも2時間近くかかりました。日本では機械で大量生産できるのかもしれませんが手作業となると一苦労です。でも、昔のりんご作りも同じようにして袋を作ってたのかなぁ、と想像すると、簡単そうに見えても実際自分でやってみるとその大変さが実感できてよかったかなと思ってます。
できた袋を圃場へ持っていき、りんごへ袋をかけました。本来りんご袋には留めるための針金が入っているのですが、今回は入れませんでした。じゃあどうやって袋を留めるか。ホチキスです。ホチキスを使う方が楽だし、しっかり固定されるんじゃないかと思ったからです。しかし、やってみるとそれが間違いであることに気づきました。枝葉が邪魔でホチキスが使いづらいのです。それでも新聞なら何とかできたのですが、少し厚めの紙ではその使いづらさが倍増します。
さらにもう一つの失敗、袋のサイズ。日本から持ってきた袋を参考に作ったのですが、少し余裕を持たせようと横幅を長めに作りました。しかし、それが致命的ミスでした。横幅を長くしたため、袋の口がすぼめ難くなってしまい、それに袋の厚さが加わりホチキスで留められず、2時間かけて作った袋ですが、結局使用をあきらめました。きっと日本の袋も試行錯誤を重ねて今のような形になったんだろうな、と思いました。
シリアならでは…の注意点
そしてもう一つ注意事項。今回は何種類かの紙で袋を作ったのですが、新聞だけは要注意です。作る前に細かくチェックされました。大統領や宗教のことを書いてある紙面は使うなと。それは確かに想定してませんでしたが、シリアならではの注意点だな、と思いました。
しかしこれでシリアでは史上初のメイド・イン・シリアのりんご袋による袋かけ。うまく行ってくれるといいな、と思います。