ドタバタの資料作り@りんご栽培技術講習会

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執筆:2009年7月12日
※青年海外協力隊で活動していた当時のブログから記事を移行しています。


明日は講習会。今日は1日中その準備におわれていました。前もってやっておけばいいのですが、事前にならないとやらない癖が抜けず直前になってやるギリギリの作業です。

日本語からアラビア語へ

講習では毎回資料としてプリントとポスターを用意しています。

これは夏季剪定の講習用資料。資料はまず日本語で作成します。次に英語に訳します。問題はアラビア語への翻訳。これがなかなか大変です。私の場合は①グーグル翻訳を使う、②同僚(ワーエル)によるチェック、のツーステップです。

これはそもそもの私のアラビア語能力の問題もありますが、専門的なものになると専門用語も多々出てきます。

複雑な農業専門用語

例えば「切る」という言葉(アラビア語ではカッス/カタア)一つとっても、果樹栽培の場合は様々な切り方があり、アラビア語も同様です。りんごの場合は以下の通り。

切り返し:1年生枝(昨年発生した枝)の途中で切る切り方。

間引き:枝をつけねから切る切り方。

切り上げ/切り下げ:分岐した部分を上向きの枝を残したい場合は切り上げ(下の枝を切る)、下向きの枝を残したい場合は切り下げ(上向きの枝を切る)

はじめ私はすべて「カタア」と書いてワーエルに見せました。すると、彼の話では園芸学の世界では「カタア」という単語は「切り返し」という意味らしく、「間引き」は「ハッフ」だと指摘されました。

説明できない言葉も・・・

他に特に注意されたのが単数形なのか複数形なのか。これってあまり単数形、複数形を使い分けない日本人にとってなかなか面倒です。私はごちゃまぜにしていたのですが全部複数形にしないとだめだ、と注意されました。

それともう一つ。うまく訳せない言葉が多かったです。例えば、夏季剪定は樹冠内環境を改善し、日光の通りを良くすることが一つの目的です。日光が樹冠内に入ることで様々なメリットがありますが、その一つに花芽を充実させるということがあります。これが通じませんでした。英語ではenrichと訳し、それをさらにアラビア語に訳したのですが意味が通じない、と言われました。その意味を説明したのですが、自分も不勉強というか、きちんと理解せずに「花芽の充実」という言葉を使っていたことに気づき、うまく説明できず結局そこは削除しました。他にも似た個所はたくさんありました。

印刷屋へ駆け込み!

こうしたチェックを経て資料原稿が出来上がり次は印刷。配布用のA4サイズのプリントと講義のためのポスターを印刷します。プリントは事務所で印刷できるのですが、ポスターは印刷屋に持っていかなければいけません。今回は45×65サイズのポスターを作ったのですが、1枚300円程度となかなかお手頃でした。

ちなみに原稿が完成したのは20時頃。それから急いで印刷屋に持っていき、仕上がったのは22時30分。印刷屋も本当は21時で仕事が終わりなのに辛抱強く待ってくれました。大感謝です。

でもそのかいあってなかなかいいものが出来上がりました。しかし問題はこれからです。果たしてこれを使いこなせるのか? 今日はさらに徹夜で予習です。

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