りんごの夏季剪定@スルガヤ

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執筆:2009年7月23日
※青年海外協力隊で活動していた当時のブログから記事を移行しています。


今日の活動はスルガヤでりんごの夏季剪定です。 シリアに来てからあまり枝を切る機会がなくうずうずしてました。そんなに上手ではありませんが、やはり果樹栽培の醍醐味は剪定です。

りんごの夏季剪定。シリアの強烈な日差し。

夏季剪定は樹冠(枝が生い茂っている部分)内の光環境改善が主な目的。徒長枝(無駄に長く伸びた枝)を切り、樹の中までしっかり光が当たるようにします。光が当たらないと果実の着色が悪くなったり、ひ弱な枝しか出なかったり、花芽ができなかったりと樹体、翌年以降果実の生育に大きく影響を及ぼしますが、逆に切りすぎると同化養分(光合成で蓄えられる養分)が減少したり、伸びるはずではなかった芽が開いたり、枝の二次、三次成長がおきたりとなかなかデリケートな部分もあります。

勉強した記憶を掘り起こしながら切っていたら1本切るのに1時間もかかってしまいました。

最後にまとめた剪定した枝ですが、はじめに切った枝なんかはパリパリに乾いており葉っぱも粉々になってしまいます。 恐るべしシリアの気候。 夏季剪定終了後、中ではスルガヤ農業試験場のカウンターパート的存在、アーニセ・ワファ―が自家製のサクランボジュースとりんごの砂糖漬けを用意してくれていました。

一仕事終えた後のデザート…

サクランボジュースはサクランボをジャム状にしてそれに砂糖、水を混ぜて飲みます。スルガヤのサクランボはシリアでも随一のおいしさ。しかしジュースはイマイチでした。あまり美味しくなかったです。そしてりんごの砂糖漬け。これは地獄でした。

使用りんごは“スッカリー”というシリアオリジナルの品種。その名も直訳すると砂糖なので強烈に甘いのかと思いきやそうでもありません。極早生で小さなりんごです。

皮をむき砂糖と水でひたすら煮詰めるそうなのですが、入れる砂糖の量はりんご1kgに対し砂糖1kgとシンプルなレシピ。

こちらが完成品。もはやりんごの味なんてしません。砂糖の塊を食べているようなものです。体がよじれ、もう吐きそうでした。帰るときにいつも何か持たせてくれるのですが、今日ももちろん

「りんごの砂糖漬けを持たせようか?」

と言われましたが、これは本気で断りました。優しさは本当に嬉しいのですけど。

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