歴史と共に生きる(世界遺産のあるボスラなど)

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シリア南部の町、ボスラでお祭りがあるというので、ダラアで活動している隊員とボスラへ行ってきました。

ダマスカスからダラアまでは約1時間半。 バスでは一眠りしようと思っていましたのですが、バスが走り始め、お金を払い、寝ようと思っていたところ、隣のおじさんが話しかけてきました。 

話しかけられることはよくあることですが、このおじさんの奥様、前にダラアで活動していた隊員と友だちだったとのこと。なんとも狭い世界です。

そんな話で盛り上がり、結局寝ることが出来ず気づいたらダラアに着いていました。 ダラアのガラージュで隊員と落ち合い、ボスラへ。 ヨルダンが近いこともあるせいか、ガラージュではヨルダンへ行くのか、とよく声をかけられます。

セルビス(乗合車)で約30分、ボスラに到着しました。

ボスラは今回で2回目。 前回はシリア赴任当初、ラマダン明けのお祭り中に来たのですが、その時は浮かれた子どもにおもちゃの鉄砲で撃たれまくり、ボスラにいい思い出はありませんでした。今回も危ういにおいがします。

まずは、旧市街の散策へ。 ボスラは世界遺産に登録されているシリアを代表する遺跡の一つ。 ローマ時代の遺跡があちらこちらにゴロゴロしています。

ボスラの旧市街は保存されているわけではなく、今でも人が住んでいます。 オールドダマスカスもそうですが、シリアでは遺跡の中に人が住んでいたり、遺跡の一部を自分の家に使ったりしています。

その中で出会ったのが、この夫婦。家に招いてくれて、お茶やイチジクをご馳走してくれました。 

遺跡は本当に立派で、整備してもっとアピールすれば世界中からもっとたくさん人が来て、この町も潤うのにな、なんでしないんだろう、と思ってました。

でも一方ではシリアのように遺跡の中で生活したり、その一部を再利用することも、人が歴史とともに生きているような気がして、これはこれで無くならないでほしい、別の価値があるような気がして私は好きです。 


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