レバノン大規模爆発。私たちにできることは。

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参考:8月6日付Yahooニュース

8月6日(木)にレバノンの首都ベイルートで大規模爆発があり大きな被害がありました。被害状況は以下の通りです。

参考:日本赤十字社Webサイト

場所はレバノンの港湾エリア。

参考:google map

昨年の年末から今年の年初にかけてレバノンに行ってきましたが、滞在したのはGEITAWI地区。現場からも近く、おそらく被害を受けている…と思います。現場は市民が立ち寄るような場所ではないとのことですが、それでも多くの死傷者、被害をもたらしたことから爆発の威力の大きさがうかがえます。

今後の影響

今回の事故により様々な影響が懸念されています。

1.食料危機(8月8日(土)産経新聞(Yahooニュースより)
レバノンは食料の全量を輸入に依存していて、今回の爆発により穀物の貯蔵サイロが破壊され食料不足が懸念される。代替として近隣都市の港を使っても輸送料がかかり食料価格の高騰が懸念されるとのこと。

2.新型コロナウィルス感染拡大(8月8日(土)CNN(Yahooニュースより)
もともとひっ迫していた医療体制ではあったが、今回の爆発により負傷者の治療や医療物資の不足により医療体制がさらに脆弱になり、新型コロナウィルスへの対応ができなくなり感染拡大が懸念されるとこのこと。

3.国民の不満拡大(8月6日(木)AFPBBニュースより)
昨年の10月には無策の政府や政治家の汚職などへの不満が爆発し大規模な抗議活動が起こる。また今年の3月には債務不履行を宣言し事実上の経済破綻。さらには新型コロナウィルスの感染、そしてシリア難民問題などレバノン国内の問題は山積、国民の不満は膨れる一方。今回の爆発も原因となった硫酸アンモニウムの管理やその責任などで政府への不満はさらに膨れ上がるだろうとのこと。

4.シリア難民への影響
レバノン国民の生活が厳しくなることはシリア難民への支援も薄くなり、さらには更なる軋轢を生むことも懸念される。

私たちにできることは?

今回の爆発を受けて様々な支援が立ち上がっています。

レバノン・ベイルート大規模爆発緊急支援(特定非営利活動法人パルシック)

レバノンでシリア難民支援活動を行っており、今年レバノンに行ったときにもお世話になった団体です。緊急食糧支援ということで寄付を募っています。
詳細はこちら⇒レバノン・ベイルート大規模爆破緊急支援ページ

中東人道危機救援金(日本赤十字社)

中東地域の紛争犠牲者への支援を行っており継続的に寄付を募っていますが、今回の爆発を受け9月30日までの支援をレバノンの支援に充てるとのことです。
詳細はこちら⇒中東人道救援金ページ

レバノン料理による支援(レストランカルタゴ)

東京は中野区にあるアラブ・地中海料理店カルタゴでは特製レバノン料理弁当を販売し、その売り上げの一部をレバノン支援に寄付するとのことです。
NHKニュース「レバノン料理の特製弁当で 大規模爆発の被害受けた人々を支援」

レバノン緊急支援キャンペーン(Ancient World)

東京は杉並区にある中近東・オリエントの輸入業者でワインやお菓子などを取り扱っています。レバノン緊急支援キャンペーンとして、8月16日までの売り上げの一部を人道支援団体に寄付するとのことです。
詳細はこちら⇒レバノン緊急支援キャンペーンページ

目を向けるべきは

今回の爆発はその規模やあまりにも衝撃的な映像に報道は一気に駆け巡りました。その原因や日本だとカルロス・ゴーン氏の被害状況などが注目されていますが、目を向けるべきはレバノンの人たちがどれほどの被害を受け、苦しみ、支援を必要としているのかというところだと思います。私たちと同じように日常を過ごしていた人たちが一瞬にしてその日常を奪われ、どんな日々を過ごしているのか。

難民問題もそうですが、どうしても私たちにとって想像しがたいことであると思います。そんなとき私は「自分に置き換えて考えてほしい」と伝えます。今突然自分の日常が奪われ、住むところも食べ物もなくなり、家族が犠牲になったりしたらどう思うか。

遠い国の出来事かもしれませんが、被害を受けているのは私たちと同じ一般の人たち。まずは目を向け、少しでも手を差し伸べてもらえたら…と思います。

こちらは爆破事故後のベイルートの様子を取材した記事です。街の様子、ベイルートの人の様子などを知ることができますので是非ご一読ください。

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