シリアやアラブ周辺で使われている言葉や物・コトなどをご紹介していきます。
※私の体験をもとにした主観的なものであり、また2007年~2009年の時点の状況にもとづいた解説だということをご理解のうえお読みください。
個人的にベスト5には入るであろう大好きなアラビア語です。この言葉に何度イライラさせられたことか、そして何度助けられたかわかりません。
目次
アーディ―とは…
普通だよ、という意味です。使い方は日本語と全く同じ。でもそのスケールの大きさが違う…といのが私の印象です。
イラっとするアーディ―
例えば何か嫌なことをされたときに怒ると「アーディ―、アーディ―」と言ってきます。決してごめんとは言いません。その中でトップに頭に来たのが今でも覚えている、分析に使うりんごを食べられたときです。これ使うからいじらないでね、と何度も念押しをしたにも関わらず、ふざけてなのか何個か食べられふざけるな!と激怒したことがあったのですが、周りからアーディーだと。何がアーディ―だと思いますが、これが立場変わるとまた違ってきます。
助けられたアーディ―
これも今でも忘れられません。恥ずかしながらシリアで帰国も考えなければいけないくらいの大きなケガをしてしまいました。しかも100%自分が悪いという情けないケガです。同僚に話すのも恥ずかしく、情けなく、本当に自分が嫌になったのですが、そんなときかけてくれた言葉がアーディ―でした。いやこんなのアーディ―じゃないから!逆に心配してよ!と思ってしまうくらい。でもこれで気持ちがどれだけ救われたことかわかりません。幸い帰国することなく、また傷もわからないほど治り事なきを得ましたが。
なんでもアーディ―で言い飛ばすお気楽さ。私たちもあまり細かいことには悩まず、それくらいドンと構える強さが必要なのかもしれません。