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今日はレバノンでシリア難民支援をされているNPO法人Parcicという団体に同行させていただき、現場を見させていただきました。Parcicでは様々な支援をしていますが、特に今の時期は山岳部のシリア難民を対象に越冬支援を行っています。事業はこちら(寄付も受け付けています)⇒https://www.parcic.org/…/syr…/syrian_refugees_lebanon/15559/
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レバノンのシリア難民、特にキャンプで暮らす人たちの事情は私たちがイメージするものとちょっと違うかもしれません。例えば報道番組で見るような難民キャンプ。国連のしっかりとした管理のもと運営され物資も提供され、支援も入る。しかしレバノンの場合は国連の難民キャンプを政府が認めておらず、シリアの人たちは勝手に住み着いていとのこと。
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中には入らなかったものの、道路沿いから難民キャンプがある地域を案内してもらいました。大きなコミュニティーがあるというよりは、小さなコミュニティーが点在しています。そこに様々な団体が支援の手を差し伸べているとのことです。
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テントもお粗末そのもの。レバノン政府の方針で、ブロックを使ったしっかりしたキャンプは今年破壊されてしまったそうで、本当に薄いビニールで作ったテントで生活しています。それで寒さをしのぐことも厳しく、さらにはこれから雪が降るとつぶれるかもしれません。地面もどろどろで今みたいな雨が続く時期は水が溜まって家まで入ることもあるそうです。そして道路沿いにはティシュなどドライバーに物を売りつける人たちや物乞いが多くいました。それもシリア人とのことです。中々収入を得る手段もなく増えてきている、とのことです。
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レバノン政府ひどい!と思うかもしれませんが、これまで多くのパレスチナ難民を受け入れてきたり、今も人口440万人の国に150万人近いシリア難民が押し寄せ、ただでさえ自国の経済状況がよくない中でこれだけの難民を受け入れ、管理する、というのは本当に大変だと思います。日本は距離も文化も離れていますが、それでも小さな国がこれだけやっているのに何もしない、というわけにはいきません。
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がらっと変わって、シリア難民支援とは直接関係はありませんが、もう一つマラという団体の施設に同行させていただきました。フランスのArcencielという団体が運営している施設で、農業や環境教育を教えていて、シリアの人も多く働いていたり、これからの提携を考えているとのこと。そこにはりんご畑もあり、見てみないか、ということで連れて行っていただきました。
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りんご畑は何か所かあり、おそらく若干樹勢の強い台木を使った半密植区、おそらくこれも若干強めの台木を使っているであろう2×4の密植区、そしてあまり見たことがない棚仕立ての高密植区があり、まるで試験場がごとく様々な栽培方法で様々品種が栽培されいていました。そしてそこにはわれらがふじもありました。
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あまりりんごが取れなくて困っている…とのことでしたが、それはもはや素人の私が見ても明らかで、樹勢が強すぎてりんごが成る枝を作れてない、さらには樹冠上部が大きくなりすぎて空間を有効に使えていない。学生時代指導教官に口酸っぱく教えていただいた基本中の基本ができておらず、これであれば収量も品質も見込めません。
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議論していたらじゃあどうやって切るのか見せてほしいと、鋏をかりて少し切らせてもらいました。これはこういう意味で切ってるんだよ、と説明はしましたが、たぶん納得はいっていないと思います。シリアでもそうでしたし。であればこれからちょっと一緒にやってみないか、という展開に。どうなるかはわかりませんが、もし何かやりそうであれば青森のりんご関係者の皆様、なんとかお力借りたく思っていますのでよろしくお願いいたしますm(_ _)m