アイード・サリーブ(十字架挙栄祭)シリアのキリスト教徒の村、マアルーラのお祭り―ラマダン13日目―

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イエス・キリストが使っていたといわれるアラム語(西方アラム語)が残る地、マアルーラ。今日はマアルーラでキリスト教のお祭りがあるというので、この前のセイドナーヤに続き、祭りを見に行ってきました。

マアルーラはダマスカスから1時間程度とそんなに遠くないのですが、村に着くまで沙漠と岩山しかありません。また、家屋も切り立った二つの岩山の下に密集して小さな村を形成しており、そのひっそりとした村の雰囲気がそれとなく秘境感を漂わせています。それと同時に、岩山のふもとの家の白い壁と、茶色い岩山が青空によく映え美しく、どことなくメルヘンチックな感じもあります。

祭り開始時間は19時。17時30分にガラージュマアルーラに集合し、セルビスを貸し切って行きました。夏は95%快晴のシリアですが、この日に限って雲行きが怪しく雷も聞こえます。

マアルーラへ着くと通常は町の真ん中まで行ってくれるのですが、今日は祭りのため人が多く中まで入れず、入り口で降ろされました。入り口周辺には大型バスやセルビスもたくさん止まってました。今まで2回マアルーラには来たことがあるのですが、こんなに人が多いマアルーラは初めてです。入り口からは徒歩でマアルーラ中心部まで。遠足みたいにみんなでゾロゾロ歩きます。途中で雨も降ってきました。

歩くこと10分。徐々に家も多くなり中心部に近づいてきました。各家の屋上には灯りのついた十字架が飾られています。祭に何か関係があるのでしょうか。

マアルーラでも由緒ある聖テクラ修道院、シリア正教の修道院だそうです。前に来たときはそんなに人が多くなかったのですが、今日はござを敷いてご飯を食べてる人などもおり、足の踏み場もないくらい人で溢れかえっていました。 

しかしいったい今日はどんな祭りなのか。来てみたのはいいもののいまいちわかりません。そこで近くの人に聞いてみたところ、今日は『アイード サリーブ(十字架のお祭り)』だということが判明しました。なんでも、キリストが生まれて、真の十字架ができて、それが発見されて、100年でとかなんとか・・・とりあえずよくわかりませんが、十字架のお祭りだそうです。

帰ってから調べてみると、今日の祭りは『十字架挙栄祭』という正教会のお祭りで、聖太后エレナによって、エルサレムでイエス・キリストが掛けられた聖十字架が発見された事と、十字架にまつわる諸事を記念する祭だそうです。 詳しいことはこちら⇒十字架挙栄祭(Wikipedia)

だからたくさん十字架が飾られているんですね。また、前回のセイドナーヤはレバノン人が多かったのですが、今回のマアルーラはイラク人が多くきてました。
なぜでしょうか。

この祭りのもう一つの主役が花火。特に花火師とかが打ち上げるわけでもなく、個人で無秩序に花火が打ち上げられるため、いつどこから打ちあがるのかわかりません。超至近距離から打ち上げられることもあります。また、遠くで大砲も鳴らしてるようで、音がすごく、さながら戦争のような雰囲気でした。爆竹も飛び交っています。警察もたくさんいたのですが、完全に無視です。注意すればいいのに、とか思ったのですが。

一通り村を見た後、小さなレストランで食事をしました。マアルーラはイスラム教徒もいますが、キリスト教徒が大半を占めるため、レストランでお酒が飲めます。久しぶりにお酒を飲み、いい気分になりつつも、帰りのセルビスの時間が近づいてきたため、21時30分には村を後にし、セルビスが待つマアルーラ入り口へ向かいました。

夜遅くなっても人の波は止まらず、一向に人が減る気配はありません。私たちは10時でマアルーラを後にしましたが、祭りは明日の朝まで続くそうです。 

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