試験の打ち合わせ@スルガヤ

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執筆:6月16日
※青年海外協力隊で活動していた当時のブログから記事を移行しています。


今回のプロジェクトは普及だけではなく試験も行います。試験といってもそんなたいそうなものではなく、絵入りりんごを作るというだけなのですが。今日はその打ち合わせスルガヤ試験場に行きました。

目的の一つは絵入りりんごの生産試験。「試験」というほどおおげさなものではないのですが、試験場を使わせてもらう手前、「試験」という形で実施させていただく予定です。とりあえず、絵入りりんごはこんなもんなんだ、というのを見せること、そして広報のためのりんごを作ろうと思っています。

二つ目の目的はシリアで作った袋の試験。去年は日本から持ってきた袋を使い、絵入りりんごを作りました。今年も日本から持ってきた袋を使いますが、今年はそれだけではくシリアで袋を作り、その効果を検証したいと思っています。もしも来年シリア人が自分でやりたい、となったときいちいち日本から袋を輸入していたのでは時間もお金もかかりますし、日本も新聞で作りますから。

ということで今日はスルガヤ農業試験場に試験の打ち合わせに行ってきました。スルガヤでいつも私の相手をしてくれるのは、アーニセ・ワファー。ちなみにアーニセ、は女性に対して先生、と呼ぶときに使うアラビア語です。なのでワファー先生といった感じす。

彼女は研究者ではないのですが、スルガヤ農業試験場では副場長的存在。試験場内ではなかなかの権力をもった人です。いつも帰るときに果物や自家製ジャム、オリーブなどを持たせてくれるおばちゃん的存在でもあります。

今回の打ち合わせ内容は二つ。

一つは試験内容、これは去年とほぼ同じ内容なのですんなり終わりました。

二つ目は講習について。今回の講習でやりたい活動の一つに、普及所、試験場の相互交流があります。シリアではこの二者間の交流が全くありません。私は地域の農業を向上させるためには、この二者間の交流が重要だと思っており、ナシャビエでもいろいろやったのですがなかなか実現できずにいました。しかし今回私は絵入りりんご製作、という同じテーマで試験、普及を行っています。なので、私は今ちょうど間に入れる絶好のポジションにいるわけです。そこで今回はこのプロジェクト内で試験場→普及所、普及所→試験場の訪問を行い、お互い困ったときは助け合える良い関係を築きたいと思っています。

これをアーニセ・ワファ―に話したところ、普及所→試験場は簡単にOKをくれましたが、試験場→普及所は嫌だ、と言われました。 シリアでは試験場は普及所を下にみているところがあり、そういうプライドが邪魔してるのだと思います。これさえなければもっと地域の農業もよくなると思うのですが。

この日は試験場で収穫したサクランボを3~4kg持たせてくれました。 美味しかったです。

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