パルミラ遺跡の調査視察

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執筆:2008年10月18日


シリアのパルミラ遺跡には奈良県立橿原考古学研究所を中心とした日本の調査団が1990年より調査・研究をしており、今回在シリア日本人を対象に見学ツアーを開催、私も参加させていただきました。

こちら調査団の団長で長年調査に携わっていらっしゃる西藤先生です。調査しているお墓など細かく説明してくださいました。パルミラの魅力を知ってもらい、沢山の人が来てもらうことも大事なこと。今日はパルミラの魅力を感じてください、とのことでした。

お墓にどのように人が埋葬されていたか、という写真と図です。

調査の生の現場も見せてくれました。シリアに来てから古代史に強烈に興味を抱き始めたので、生まれ変わったらやってみたいなぁ…と思いました。

そして本日のメイン、現在調査中の墓を見せてくれました。

中はきれいに修復されていました。

お墓のいたるところに死者やその家族のレリーフがありました。古代の人たちは死んだ後もお墓を訪ね、死者との時間を想い過ごしたそうです。当時は写真もないので、こうして死者のことを弔っていたんだな…と思いました。しかし横になってくつろぐ姿は今のシリアの人たちと変わらず、歴史を感じます。

一通り案内してもらった後はバスの時間まで自由時間。遺跡内を散策しましたが、やはり何度来ても美しく、写真を撮るのに長けていなくてもきれいな写真が撮れます。

夕暮れに染まる遺跡も本当に息をのむほど美しいです。

パルミラはシリア随一の観光地、比較的整備はされているものの無料で見ることができます。入場料をとり、しっかり整備をすればもっと観光収入が見込める資源なのにな、と来るたび思います。隣の国、ヨルダンのペトラなんかは高額な入場料を徴収していますが、その分整備はしっかりしていますし、観光客も絶えません。

とはいっても今のまだちょっとすたれた感じの雰囲気もまた味があり、そして人が少ないからこそ味わえる独り占めの景色。それがなくなってしまうのはそれはそれで寂しいというのは外部の人間のわがままですが、少しでも多くの人にこの美しさ、魅力を知ってほしい…と思います。

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