青空りんご講習会@スルガヤ

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執筆:2009年6月18日
※青年海外協力隊で活動していた当時のブログから記事を移行しています。


今日も昨日に引き続きスルガヤへ。今日は講習会です。

スルガヤは最初に講習会を行った場で、前回の講習会は滑りまくりました。そんなトラウマの残るスルガヤ。少し行くのが億劫でした。

集合時間は8:30、 そして今回一緒に行くメンバーは、ウスターズ・サーレヘ、ルーラル・ダマスカスのエンジニア、ウスターズ・ズィヤード、運転手の4人です。

今回は新たに袋かけの講習資料を作りました。時間に余裕があったので時間をかけて作ろうかと思っていたのですが、例の如く明日でいいだろうと思っていたら時間が無くなり、結局昨日1日で作ることとなりました。中々治らない悪癖です。

今日は天気が良かったので野外での青空講習となりました。 取れたてのサクランボを食べながら。

今回は摘果から講習を行いました。というのは前回の講習会ではまだ果実が小さすぎて摘果ができなかったからです。本当は前回しなきゃいけなかったんですが、使用予定の品種がスターキング・デリシャスということで少し迷ってしまいました。

というのはスターキング・デリシャスは自家摘果性をもった品種だからです。早めに摘みすぎてしまえば収量が減ってしまう可能性があります。そこを農家に突っ込まれ迷ってしまい、結局前回はやりませんでした。スルガヤにはそんな苦い経験があります。

そんなことがあったせいか、今回の講習参加者は普及員も含め5人。さみしい気もしますが、小人数でしっかり教えるのもいいんじゃないか、とは思っていました。

講習はいつものようにウスターズ・サーレヘが最初に説明し、私が補足説明をし、実技指導に移る、という流れです。 摘果も積極的に教えてくれました。さすがです。

そして講習を終え、実技指導の前にりんごの樹(スターキング・デリシャス)を見ながら農家と話をしていた時です。ジューンドロップも終わったからなのでしょうが、着果状態、果実の大きさなどシリアで見たことがないくらい素晴らしく「ムンターズ!ムンターズ!!(素晴らしい!!)」と興奮しながら話していたら、農家から「いや、今年は少ないんだ。よくないよ。」と言われました。

「これくらいならいいんだけどね。」と鈴成りになったゴールデン・デリシャスを見て言われました。大したことないと思われるかもしれませんが、私にはその発言が結構衝撃的でした。もちろん前からシリアの農家は摘果はせず、鈴成りのりんごを好むことは知ってたのですが、りんごの樹を前にして言われるとまたその衝撃も一入です。しかし、また新たにシリア人りんご農家の考えを知ることができて大きな収穫でした。

さて、肝心の講習ですが、私は人数が少ない方がやりやすいな~と思いました。1人1人とも距離も近いし、接する時間も確保できるし。

講習の後は恒例のウスターズ・サーレヘによるだめだし。スルガヤでは普及所に対しいろいろ指摘しておりました。前回もそうだったのですが、スルガヤでのだめだしは他よりも多く長いんです。「あれはやってるか、これはなんだ。」と横から見て入ればまるで先生が生徒に説教しているようで面白いのですが、普及所長は女性で綺麗な人なのですが、完全に顔がひきつっており、嫌そうな空気を出しまくっていました。しかも今回は中央の普及局(ウスターズ・サーレヘ)、県の普及局(ウスターズ・ズィヤード)の二人にまくしたてられるように説教されており、少し気の毒にも感じました。

帰りに車の中で
「怒っているように見えたけど、スルガヤ普及所は問題が多いのか?」
と聞くと、二人とも
「そうじゃない。これは少しでもスルガヤ普及所を良くするためにやってるんだ。怒ってるわけじゃない。」
だそうです。

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