シリアの夏。ラタキア、ウガリッドへ。

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執筆:2009年7月2日
※青年海外協力隊で活動していた当時のブログから記事を移行しています。


気づけば7月。青森では祭りの準備真っ最中といったところでしょうか。シリアは暑さも厳しくなってきたということで、農業隊員Kさんとラタキアに泳ぎに行ってきました。

シリア北西部の海に面するラタキアへ

シリアは国土の大半が砂漠ですが、北西部にはラタキアやタルトゥースなど、海に面した地域もあります。今回向かったのはラタキア。ダマスカスから高速バスで約4時間です。この距離、時間でも乗車賃は250sp(約500円)。バスもそこそこいいバスです。本当に移動は安いなぁ、と思います。

ラタキアでラタキアで活動している隊員と合流し、お勧めのスレイブにあるビーチに行ってきました。そこは海水浴場ではなく、知る人ぞ知る的なひっそりとしたビーチでした。しかし海はとても綺麗。紺碧の海と、白い砂で埋め尽くされた浜辺。それがまじりあうとエメラルドブルーの綺麗な色になり、本当に綺麗でした。

アルファベットの発祥の地?ウガリット

午後はウガリットへ。ウガリットは紀元前1450年~1200年に栄えていた都市国家として知られており、西アジアと地中海世界とつないだ重要な国だったそうです。そしてここで有名なのがウガリット文字。いわゆる楔形文字ですが、隣のフェニキア文字と並びとても古く、アルファベットの原型になったとかならなかったとか言われています。

そんな重要な場所ではあるのですが地球の歩き方でも記載はわずか、ラタキアで活動している隊員に聞いてもなにもないよとあまりお勧めされないので、なかなか行こうとは思わなかったのですが、せっかく近くまで来たので行ってみることにしました。

行ってみると確かに聞いた通り。石しかない、ぱっと見遺跡かどうかすらよくわかりませんでした。発掘されたものもすべてダマスカスの国立博物館にあるとのことです。とはいえ、歴史上重要な地域であることは間違いないので、来れてよかったと思います。

夜は他の隊員もあつまり、バーベキューや水たばこでゆっくり過ごしました。日本人同士で飲むのも本当に久しぶり。でもやっぱり日本で飲むよりも時間の流れはゆっくりで、とても心地よい時間でした。

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