執筆:2009年7月24日
※青年海外協力隊で活動していた当時のブログから記事を移行しています。
活動先のスルガヤの一つ手前の町、ザバダーニはシリア国内有数の避暑地としても知られています。明日は休みということもあり、活動のついでにザバダーニ観光をしました。
目次
賑わうザバダーニ
ザバダーニは普段は静かな町なのですが、この季節になると多くの人が国内外から集まってきます。町を走る車はその半分がシリア国外ナンバー。一番多いのがクウェートでした。その次はサウジアラビア。彼らの乗る車にはいくつか特徴があります。特徴その一。ほとんどの車がランドクルーザーなどのRV車。砂漠を突っ切るだけの丈夫さが求められるからだと思います。
謎の塗装がされた車
多くの車の全面が土色のざらざらした塗装がされています。見た目は綺麗でも何でもないのですが、これも砂漠を走るための対策なのでしょうか。
こちらはお祭り会場。16時ころに行ったのですが、「20時からだ。」と言われました。さすが夜更かし大好きなアラブ人。日中は室内で涼をとっているのだと思います。
行ってみたい!アラブの歌姫、ナンシー・アジュラムのライブ
アラブの歌姫、ナンシー・アジュラムのコンサートのお知らせがありました。
明日、ザバダーニよりさらに高級避暑地として知られるブルーダーンのグランドホテルでコンサートがあるそうです。特等席は4000sp(約8000円)。高いです。シリアの一般庶民の給料は軽く飛んでしまいます。やはりアラブの金持ち対象なんでしょうか。でも1500sp(約3000円)という安い席もあり行こうかかなり迷いましたが、今回は見送ることにしました。滅多にないチャンスなのでもったいない気もしますが…
夜も更けこれからが本番
ホテルで一休みし、20時ころ町へ出かけました。 最初に向かったのはバス乗り場付近のサーカス会場。前からずっと気になっていました。 店の前にはミッキーや謎のキャラクターの着ぐるみ着た客引きがたむろってました。
彼らの仕事は客引きというよりはむしろ客をびっくりさせること。
一緒に行った農業隊員Kさんは追いかけられていました。 肝心のサーカスですが、入場料を聞くと、「100ドル。」と言われ、はじめは100spの間違いじゃないかと耳を疑いました。改めて聞くと入る飲み物やフルーツやらが出てくるらしくその値段になるそうです。もはやシリア人価格ではありません。ホテルよりも高いです。もっと安い席もあり入ろうか迷ったのですが、次回に持ち越すことにしました。
会場ではいろいろな店が並んでいるのですが、不思議だったのがインターネットカフェ。こんなところまできてネットなんて…
アラビアンサーカス!?
ここでもサーカスがやっていました。こちらは300spと普通の料金。入ったときは途中だったのですが、ステージ上ではなぜかオークションが行われていました。 ステージ上にあるのは3つの箱。何が入っているのかわかりません。それに客はどんどん値段を言い、競り落としていました。
ステージ上にはカメラを持ちヘビを首に巻いたお兄ちゃんとヨーヨーをもったお姉ちゃん、赤い鼻をつけたおばさんが出てきて、お土産販売が始まりました。声一つ出さない挙句、無表情で歩き回るだけで売る気があるんだかないんだかわかりません。 のどが渇いたのでスプライトを買ったのですが、これまた高い!通常は20sp(約40円)で帰るのですが、ここでは50sp(約100円)でした。普段の2.5倍です。オバQ用価格なんですかね。普通のシリア人なら絶対に買いませんよ。
休憩後の最初の演目は、体が柔らかい人によるダンス。 ウクライナだかの人でシリア人ではありませんでした。残念ながらあまり盛り上がりません。 次の演目はジャグリング。
テニスラケットを棒で操る、というものでこれはすごかったです。まるで糸がついているみたいでした。 客はシリア人以外ばかりです。
真黒な衣装をまとったお母さんも一生懸命にビデオ撮影をしています。 そして最後の演目はシャボン玉。
子供をシャボン玉の中に入れる、ということをやったときは子供が押し寄せ収拾がつかなくなりました。演目はこれで終わりなようで、なんとも盛り上がりに欠けるサーカスでした。帰るころはすでに23時を過ぎていたのですが、道は人だらけ。立ち寄った食堂もすごく混んでいました。しかも、客の買う量がすごく、シャワルマ20個とかありえない単位で注文しており、フライドポテトとフライドチキンを買うだけのために30分以上待ちました。
しかしなんやかんやありましたが、シリアにいながら海外旅行気分を味わえ、面白かったです。