執筆:2009年2月1日
今日はGCSARでの活動の日。朝のウィークリーミーティングに参加した後、ドクトール・アハマドのところにゴータ地区の地下水のN含量を分析したデータを見せてもらいに行きました。
しかしレポートはまだドラフト版で発行されておらず、見せられないとのこと。
残念ですが仕方ありません。でも、そのあとずっと話を聞いてくれて、いろいろアドバイスもしていただきました。
ゴータ地区の地下水のN含量が高いと聞き、私は地下水汚染の原因を知りたかったのですが、人間活動、農業、地下水など原因は多種多様で、さらに地域によっても違うようで、明らかにするのは非常に困難だそうです。
私が「農家のN施肥量を減らす普及活動を考えてる」と話したところ「いい考えだ。ただ、普及するときは水質汚染や窒素どうのこうの言っても農家は聞かない。N施肥量を減らすことでのコスト削減をきっかけに普及するといいよ。」とのアドバイスいただきました。
私もそれは同意見です。節水灌漑技術の普及もそうですが「シリアは水が少ないから節水しましょう。」とか、Nの場合でも「N肥料を使いすぎだから減らしましょう。」というのは農家側からすれば面倒くさいだけでメリットなんて何もなく、普及のきっかけとしては弱いような気がします。
それよりだったら、節水灌漑技術を取り入れればこれだけ収入が増加する、とかN肥料を減らせばこれだけ収入が増加する、ということを示したほうが生活に密接に関わっており、はるかにわかりやすいです。
ちょっとそっち方面にアイデアをシフトしてみようかな、と思いました。