2009年6月3日
農業農地改革省で組織改編があるかも、という噂が試験場内に流れ始めました。いいきかいなので、シリアの農業系機関をご紹介します。
シリアの農業試験場は農業農地改革省、日本でいう農林水産省に属する機関です。農業農地改革省もまた細かく枝分かれしており、いろいろな部門に分かれています。正確ではないかもしれませんが、その中で農業試験場は研究を司るGCSAR(農業科学研究総局)と事務仕事を司るルーラル・ダマスカス農業センターの下にあります。
具体的にはGCSARは上部の(国の)機関でシリア全国の試験研究を統括し、試験場に対し試験内容の指示を出したり、その結果をまとめたりしています。農業センターは下部(県の?)機関で各県にあります。試験場はGCSARから与えられた指示を受け試験計画を練り、必要な機材、材料等は農業センターに申請するようです。
今回の組織改編の噂ですが、ダマスカス郊外県の農業センターがなくなるか、私の配属先ナシャビエに移ってくるらしいとのこと。理由はよくわかりませんが同僚の話を聞くと、まずダマスカス郊外県の農業センターがすごく不便な所にある、というのが一つの理由らしいです。
私も一度行ったことがありますが確かに不便。車を飛ばしてもナシャビエから1時間以上はかかります。また場所もなかなか辺鄙なところにあり、ダマスカス郊外県の南西、クネイトラの近くです。そう考えると、ナシャビエ灌漑試験場はほぼルーラル・ダマスカスの中心にあるので立地条件としては最適。聞いた話では、昔ナシャビエにダマスカス郊外県の農業センターがあったらしいとのことですが。
もう一つは農業センター不要論。別になくてもいいんじゃない?という話です。
どちらも納得できる理由ですが。
これもまた噂ですが、なくなるのか移動してくるのかはわかりませんが、農業センターの方ではすでに移動の準備を始めているそうです。
以上超内輪ネタでした。