続・アラブのホスピタリティ、そして私が感じる日本人の奥ゆかしさ

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2009年6月8日


そんなわけで徐々に抱いてきたアラブのホスピタリティへの疑問。というかそもそもホスピタリティとはなんなのか…という根本的な問いにはなってしまってるのですが。(※決して嫌なことがあったとか、シリアが嫌いになったとかそんなことではなく、単に考えてみたいうだけなので悪しからず。)

辞書によると「ホスピタリティ」とは心のこもったおもてなし。手厚いおもてなし。シリア人は見知らぬ人でも「タファダルー!ターシュラブシャーイ!!(どうぞ!お茶でも飲んで行きなー!!)」と招いてくれます。ほんと嫌だというくらいもてなしてくれます。私が短期旅行者なら間違いなく、「あ~、アラブ人は親切だ。最高!」と思って帰ると思います。ほんとそれくらいシリアは治安もいいし人は優しいし、旅行者の評価が高いのもわかります。そういう意味でホスピタリティーの国、というのは間違いないと思います。

じゃあそれで我々が抱くであろう「アラブ人はやさしい。親切だ。」という感想は適切なのだろうか?ということです。私がシリアで嫌いなことの一つがマナーの悪さ。あくまでも日本基準ですけど。例えば、順番待ちのときに並ばず割り込む、半端ない車の路上駐車、スピード出しすぎ、車、バイクのクラクションを鳴らしまくる、携帯の音楽、ゴミのポイ捨てなど。

マナーは決まり事ではないですが、周りの人がお互い気持ちよく生活するためにするべきこと、してはいけないことではないかと思っています。しかしシリアの人たちはそれを普通にする。でも自分でされたら怒る。もちろんみんなじゃないですけど。

少し穿った見方かもしれませんが、アラブ人のホスピタリティは感謝されることが前提にあるような気がします。なので人に喜んでもらえることは何でもする。逆にできなければ恥だと感じる。並んだり、ゴミのポイ捨てをしない、というのは直接感謝されることはまずありません。

そう考えると日本は列は並ぶ、ごみのポイ捨てはしないなど、直接人に感謝されずとも行っている行動はたくさんあるような気がします。またよく日本人特有だという「空気を読む」ということ。必ずしもいい意味だけに使われるわけではありませんが、周りを気遣うというそんな意味もあるんじゃないかと。そう考えれると日本人の奥ゆかしさというのは素敵だな、と思います。

以上最近感じることですがこれはあくまでも超個人的主観で、シリアにしろ日本にしろみんながこれに当てはまるわけではありませんし、屈託のないシリアの人たちの優しさも大好きです。

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