シリア人にとってのアラビア語 -ラマダン3日目―

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仕事中。職場では同僚がコーランを読んでいます。仕事もせずに。ラマダーンだからでしょうか。

「読むか?」と言われましたが、残念ながら読めません。アラビア語なので。 「難しいの?」と聞くと 「わかんない。俺も全部読めないんだ。」とのこと。同僚も100%理解できないそうです。中には全く読めない人もいます。

学力の差…というのもあるのかとは思いますが、コーランは古いアラビア語(?)で書かれているそうで、私たち日本人にとってはお経を読むような感覚でしょうか。確かに私たちもお経を読むのは難しいですし、たぶんほとんど理解できないと思います。

さて、アラビア語は大きく、フスハーとアーンミエ(方言)に分けられます。フスハーは一般に書き言葉、共通アラビア語などとよばれ、新聞や本、国によってはテレビのニュースでフスハーが使われています。

一方、アーンミエは話言葉と言われ、さらに地域によって細かく分かれています。 日本で言う方言です。なのでアーンミエで文章を書くことはありません。

私たちもシリアに来る前の訓練ではフスハーを学びました。 しかし、シリアに来てしまうと、会話は全てアーンミエ(方言)で行われるので、フスハー は読み書きをしない限りまず使いません。

シリアに来た当初は、フスハーしか知らなかったので、フスハーしか使ってませんでしたし、アーンミエを聞いたときはあまりの違いに驚きました。 しかし、だんだんアーンミエに慣れてくると、どんどんフスハーを忘れ、今ではフスハーを聞くと不自然というか堅苦しく感じます。

そんな私のアラビア語のレベルですが、日常会話ならなんとか話せるのですが、読み書きは全くもってできません。書けるのはせいぜい自分の名前くらいで、読めるのはセルビスの行き先程度です。

シリアに来た当初は単語帳を作ったりして頑張っていたのですが、生活に慣れ、ある程度会話ができるようになると、単語帳作りもおろそかになり今ではどこにあるかすらわかりません。

一時期はダマスカスでアラビア語をきちんと先生に習っていたのですが、村で生活し始めてからは継続するのがなかなか難しく、今は全く勉強していません。もうすぐ1年も経つのにこの成長のなさ。もうすぐシリアに来て1年。ここで一度初心に戻り、アラビア語をきちんと勉強してみようかと思う今日この頃です。

余裕と思われた断食も若干疲れが出始め「食うか?」という同僚(キリスト教徒)のささやきに彩危うく食べそうになりました。    

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